SWOT分析に学ぶ、ロゴ製作のヒント

弊社のデザイナーがロゴを製作する際、SWOT分析という手法を使うことがあります。

最近では就職活動の自己分析に使われたり、企業のマーティング戦略に用いられたりと、幅広い用途で活用されています。

ロゴは企業の“顔”となるものですから、企業の魅力のすべてを1つのイラストに集約しなければなりません。そのためには、自社の強みや弱みを客観的に把握することが大切です。SWOT分析を活用して、自社の“本当の姿”を浮き彫りにしていきましょう。

SWOT分析とは?

SWOT分析とは、自社の強みや弱みを把握するための手法のひとつです。

自社をアピールするなら、まずは自社を知ることが大切。「事業成功へ向けた経営戦略が立てやすくなる」とマーケティングに応用する企業が多いですが、実はSWOT分析はロゴ製作にも効果的です。

「SWOT」とは、4つの単語の頭文字を取ったもので、

・強み(Strengths)

・弱み(Weaknesses)

・機会(Opportunities)

・脅威(Threats)

……というSWOT分析で得られる4つの項目を意味しています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

・強み(Strengths):目標達成へ向けた組織/個人の要因

・弱み(Weaknesses):目標達成の障害となる組織/個人の要因

・機会(Opportunities):目標達成へ向けた外部の要因

・脅威(Threats):目標達成の障害となる外部の要因

「強み」「弱み」は自社内(内的要因:人材、立地、価格など)のことを指しますが、「機会」「脅威」は外部(外的要因:市場動向、文化、法律など)からの影響によるものです。外的要因はコントロールすることが難しいので、与えられた環境の中でいかに創意工夫するかがカギとなるでしょう。

SWOT分析の具体的な方法は?

SWOT分析のワークシートは、具体的にこのようになります。

記入例も入れたので、ぜひ参考にしてください。

 内的要因強み(Strengths)弱み(Weaknesses)
・〇〇分野のトップ企業である
・上場企業である
・設立から年数が浅い
・△△分野で赤字が出ている
 外的要因機会(Opportunities)脅威(Threats)
・□□の輸入価格が上昇している・デフレが進展

SWOT分析は、「内的要因」「外部要因」の2種類に分けることからスタートします。

何から始めれば良いかわからない場合は、まずこの2つに当てはまる項目をリストアップしていきましょう。

すべての項目を埋めたら、まずは「外的要因」から分析していきます。企業のことなので内部要因から検証したいところですが、実は外的要因(政治や法律など)によって左右されるモノが多いため、外部から先に取り掛かることをおすすめします。

外的要因の分析を終えたら、いよいよ内部環境について見ていきましょう。

競合他社と比較しながら検証するのがポイントですが、このとき客観的な視点を意識してください。データや事実などを元に冷静に検証していくと、意外な事実が見えてくるかもしれません。

4つの項目での分析が完了したら、目標達成までの道のりが見えてくるはずです。

目的達成に向けた手ごたえがあるなら、SWOT分析で得た強みや機会をどう活かすか、あるいは弱みや脅威をどのように乗り越えていくかなどを一つひとつ考えていきましょう。

この一連の流れを経ることで、地に足のついた、現実的な経営戦略が策定できます。

ロゴ製作も同様で、SWOT分析によって自社の“すべて”を知ることで、新しいアイデアやヒントが生まれるはず。それらを、一つのロゴに盛り込めたら良いですね。

まとめ

ロゴ製作のヒントには、SWOT分析がおすすめです。

内的要因と外的要因を冷静に考察しながら、ロゴ製作はもちろん、マーケティング戦略にもつなげていきましょう。

弊社のデザイナーたちは、SWOT分析にも精通しています。

お困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。